マイクロコンバージョンとは?導入方法も

マイクロコンバージョンとは

マイクロコンバージョン(以下:mCV)とは、広告媒体にコンバージョン実績を蓄積するために本来のCV地点の手前に設定する仮のCVです。

前提として、昨今のWEB広告媒体では自動入札が主流です。自動入札がうまくワークするためにはデータ元となるCV実績が必要となります(例えばMeta広告では広告セット単位で週に50CVが推奨とされています)。

しかし、配信を始めたばかりであったり、商材の特性上コンバージョン数が少なかったりと、シチュエーションによってはこのCV母数を担保することが難しいことがあります。そう言った際に用いるテクニックとしてmCVがあるのです。

マイクロコンバージョンの設定地点例

リード獲得(資料請求)を目的としているBtoBのアカウントを例に挙げてみます。広告を踏んでからコンバージョンするまでの経路を

「ランディングページ」→「入力フォーム(1ページ目)」→「入力フォーム(2ページ目)」→「サンクスページ」

とする場合、本来のCVは「サンクスページ」の表示になります。しかしそれではCV数が足りないということであれば「入力フォーム(2ページ目)」をmCV地点として設定するのが良いでしょう。またそれでも足りない場合には「入力フォーム(1ページ目)」も含める場合もあります。

マイクロコンバージョンの注意点

マイクロコンバージョンの使用はメリットばかりではありません。デメリットは最適化のデータ元となるCVの質が落ちる点です。

本来のCVをするユーザーとmCVだけCVするユーザーは当然性質が異なってきます。興味本位でmCVまではするもののCVはしないユーザーもいるためです。

そしてCV数でいうとmCVの方が当然多いため、mCVの方に最適化がかかという自体が発生してしまいます。

筆者の経験上、ニーズが顕在化していない層までリーチするディスプレイ広告の場合、リスティング広告と比較してmCVの質がより低いためmCVはワークしづらい印象です。

おわりに

マイクロコンバージョンを導入すべきかどうかは商材の特性やその時のアカウント状況によって異なります。とりあえず設定すれば都合よくワークするものではないため、運用者の能力が問われる施策と言えるでしょう。